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院長ブログ
2023/08/25
News,コラム,お知らせ
肩こり

肩こりとは


肩こりとは、明確な定義はなく日本整形外科学会では、「首筋、首の付け根から肩または背中にかけて張った、凝った、痛いなどの感じ」とされ、「頭痛や吐き気を伴うこともある」としています。以上のことから「肩こり」は病名ではなく症状の総称として捉えることができます。


症状

肩こりの主な症状は、首から肩にかけての「痛怠さ」です。

部位によって痛みの感じ方が異なりますが、①首から上方にかけてのこりは重い物が乗っているような違和感、②肩甲骨と背骨の間のこりは鉄板が入っている感じの痛み。と訴えることが多いです。

症状がひどくなると、吐き気、頭痛、倦怠感、腕の痺れなどが出現することもあります。


原因

肩こりの直接的な原因は「血行不良」と「筋肉疲労」です。

「血行不良」と「筋肉疲労」は以下の要因によって引き起こされます。


・同じ姿勢を保っている(姿勢不良)

デスクワーク中ほとんどの人が、首を前に突き出し(ストレートネック)

、両肩がすぼんだ姿勢になっています。この姿勢では首から肩の筋肉が緊張し、血流も悪くなるため肩こりを起こしてしまいます。


・運動不足

血液の循環は心臓だけでなく、筋肉のポンプでも循環しています。運動不足は筋肉のポンプ作用の働きを低下させ、血行不良を起こしてしまいます。血行不良に陥った筋肉は疲労を感じやすくなり肩こりを引き起こします。


・ストレス

日常生活での悩みやストレスは、強く感じるほど筋肉が緊張し血行不良や筋肉疲労を起こします。また、真面目・几帳面・責任感が強いなどの性格の人も筋肉の緊張が高くなりやすく、リスクが高いと言えます。


当院での治療法

肩こりの原因である「血行不良」、「筋肉疲労」に対して以下の治療方法で対処していきます。


薬物療法

・抗炎症薬、筋緊張をやわらげる薬、湿布など外用剤の処方

・漢方薬で東洋医学的観点からも処方


ハイドロリリース

エコーガイド下で癒着した筋膜(筋膜と筋膜の間)、肩を支配している神経、肩周囲の血管に対して生理食塩水で剥がす(リリース)治療を行います。


理学療法(リハビリテーション)

「血行不良」、「筋肉疲労」の要因となる姿勢不良や運動不足など、生活習慣から改善することで肩こりを根本的に改善していきます。

実際のリハビリでは、姿勢指導、ストレッチ、筋力強化、動作改善などをマンツーマンで行います。


物理療法

・電気治療で筋肉をほぐし、血流を促進して、痛みやコリを緩和します。


(文責/本正)

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