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院長ブログ
2024/08/26
News,院長ブログ,コラム
足首の捻挫:適切な処置で早期回復を目指しましょう!
はじめに
足首の捻挫は、スポーツや日常生活でよく起こる怪我です。多くの方が経験されたことがあると思いますが、適切な処置をしないと痛みや腫れが長引いたり、慢性的な関節痛に繋がることもあります。



足首の構造と捻挫の種類
足首は、距骨、腓骨、脛骨の3つの骨で構成されています。これらの骨を靭帯と呼ばれる丈夫なバンドで繋ぎ、関節の安定性を保っています。
足首をひねることで、靭帯が損傷し、捻挫が起こります。靭帯の損傷程度によって、以下の3段階に分類されます。

1度捻挫: 靭帯が伸びたり、軽い断裂が起こっている状態。痛みや腫れは軽い。
2度捻挫: 靭帯が部分的に断裂している状態。痛みや腫れが強く、関節が不安定になる。
3度捻挫: 靭帯が完全に断裂している状態。強い痛みや腫れがあり、関節がグラグラする。

足首の捻挫の症状
痛み
腫れ
内出血
熱感
関節の不安定感
歩行時の痛み

足首の捻挫の応急処置
足首の捻挫をした場合は、RICEと呼ばれる応急処置が重要です。
Rest(安静): 患部を動かさないように安静にする。
Ice(冷却): 患部を氷嚢や冷たいタオルで冷やす。
Compression(圧迫): 包帯や弾性包帯で患部を圧迫する。
Elevation(挙上): 患部を心臓より高い位置に上げる。
RICE処置は、24時間から48時間継続します。腫れや痛みがひどい場合は、無理に歩いたりせず、松葉杖を使用しましょう。



足首の捻挫の治療
1度捻挫の場合、RICE処置とテーピングで固定することで、数週間で回復します。2度捻挫の場合は、ギプスや装具で固定し、リハビリテーションを行います。3度捻挫の場合は、手術が必要になることもあります。


足首の捻挫の予防
足首の捻挫を予防するには、以下のことに注意しましょう。
ウォーミングアップをしっかりと行う。
足首の筋力トレーニングをする。
不安定な場所で運動しない。
歩きやすい靴を選ぶ。(シューフィッターへの相談もお勧めです)


まとめ
足首の捻挫は、適切な処置で早期回復を目指すことが大切です。RICE処置をしっかりと行い、症状に応じて医療機関を受診しましょう。


この記事の著者

廣野 大介

こうの整形外科・漢方クリニック 院長

廣野 大介(こうの だいすけ)プロフィール詳細はこちら

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本東洋医学会 専攻医


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