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院長ブログ
2024/09/02
News,院長ブログ,コラム
暑さとスポーツの怪我:熱中症だけじゃない!夏のスポーツを楽しむための対策
はじめに
長引く残暑 9月になっても気温は下がりにくいと気象庁からも発表がありました。
夏の酷暑程ではないそうですが熱中症等のリスクが高いことに変わりないです。
暑い夏こそ!少し暑さがおさまって来たから!と、スポーツを楽しむ方も多いのではないでしょうか。しかし、暑さは私たちの体を危険にさらし、思わぬ怪我につながる可能性も。今回は、暑さとスポーツの怪我の関係性について、熱中症だけでなく、他の怪我のリスクや予防策まで詳しく解説していきます。



暑さがもたらすスポーツの怪我
熱中症
最も身近な危険: 暑さによるスポーツの怪我といえば、まず熱中症が挙げられます。汗をかきすぎたり、水分補給が不足したりすることで、体温が上昇し、様々な症状が現れます。
・症状: めまい、頭痛、吐き気、筋肉の痙攣など
・重症化すると: 意識障害、けいれん、最悪の場合には死亡することも

関節の損傷
・柔軟性の低下: 暑い環境下では、筋肉の柔軟性が低下しやすく、関節を捻挫したり、肉離れを起こしたりするリスクが高まります。
・地面との摩擦: スポーツをする場所によっては、地面が熱くなっている場合があり、転倒しやすくなります。

筋力低下
・パフォーマンス低下: 暑さによって体力が消耗し、パフォーマンスが低下します。その結果、無理な動きをしてしまい、筋肉を痛める可能性があります。
・また思わぬ動きによる打撲や捻挫等も考えられます。




暑さによる怪我を防ぐための対策
適切な水分補給
・こまめな水分補給: 汗をかいたらこまめに水分補給を行いましょう。
・経口補水液: 汗で失われた塩分も補給するため、経口補水液がおすすめです。
・冷たい飲み物: 体温を下げるために、冷たい飲み物を飲むのも効果的です。

適切な服装
・通気性の良い服装: 吸湿性が高く、通気性の良い素材の衣服を選びましょう。
・帽子: 直射日光を避けるために、帽子を着用しましょう。
・日焼け止め: 日焼け止めを塗ることで、皮膚の炎症を防ぎます。

適切な時間帯を選ぶ
・涼しい時間帯: 暑さが和らぐ朝方や夕方など、涼しい時間帯に運動を行うようにしましょう。
・日陰を選ぶ: 直射日光が当たる場所を避け、日陰で運動を行うようにしましょう。

体調管理
・十分な睡眠: 睡眠不足は、熱中症のリスクを高めます。
・バランスの取れた食事: 体力をつけるために、バランスの取れた食事を心がけましょう。
・無理のない運動: 体調が悪いと感じたら、無理せず運動を中止しましょう。

仲間と一緒に行動する
・お互いをサポート: 仲間と一緒に行動することで、お互いをサポートし合い、安全に運動を楽しむことができます。




緊急時の対処法
・早期発見: 仲間と協力して、お互いの体調に注意を払いましょう。
・涼しい場所に移動: 涼しい場所に移動させ、体を冷やしましょう。
・水分補給: 水分補給を行いましょう。
・医療機関への搬送: 症状が重い場合は、すぐに医療機関に連絡し、適切な処置を受けましょう。


まとめ
暑さは、スポーツを楽しむ上で大きな障害となります。熱中症だけでなく、関節の損傷や筋肉の低下など、様々な怪我のリスクも潜んでいます。しかし、適切な対策を行うことで、これらのリスクを最小限に抑えることができます。
・適切な水分補給
・適切な服装
・適切な時間帯を選ぶ
・体調管理
・仲間と一緒に行動する

これらの対策を心掛けることで、安全にスポーツを楽しむことができるでしょう。
さらに詳しく知りたい方へ!
スポーツ庁の熱中症予防情報: スポーツ庁のウェブサイトでは、熱中症予防に関する詳しい情報が掲載されています。
日本体育協会の熱中症予防ガイドライン: 日本体育協会では、スポーツにおける熱中症予防に関するガイドラインを公開しています。

最後に
暑さは、私たちに危険をもたらす一方で、スポーツを楽しむための素晴らしい季節でもあります。
適切な怪我予防、怪我対策を対策を行い、安全にスポーツを楽しんでいきましょう。


この記事の著者

廣野 大介

こうの整形外科・漢方クリニック 院長

廣野 大介(こうの だいすけ)プロフィール詳細はこちら

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本東洋医学会 専攻医

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