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- 2025/05/15
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- 新生活に慣れてきた今こそ注意!知らぬ間に溜まる体の疲れと整形外科的対策
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新生活に慣れてきた今こそ注意!知らぬ間に溜まる体の疲れと整形外科的対策 新生活に慣れてきた今こそ注意!知らぬ間に溜まる体の疲れと整形外科的対策
新生活が始まってそろそろ環境にも慣れてきたと感じている方も多いかもしれませんが、実はこの「慣れてきた頃」こそ、体への負担が蓄積しやすい時期でもあります。肩や腰の違和感、だるさ、眠りの質の低下など、放っておくと慢性的な不調につながることも。今回は、整形外科的な視点から、春の蓄積疲労とその対処法について詳しくご紹介します。
1. 「慣れてきた頃」が疲れのサインに気づきにくい理由
新生活の始まりには気が張っていて、無理をしていても自覚しにくいもの。しかし、環境に慣れてきて緊張がゆるむと、これまで蓄積されていた体の疲労や不調が表面化しやすくなります。
- 肩や首が重だるく、朝から疲れが抜けない
- 背中や腰に慢性的な張りを感じる
- 夕方になると足がパンパンにむくむ
- 睡眠時間は足りているのにスッキリしない
こうした「なんとなく不調」は、整形外科的には姿勢の崩れや筋肉の緊張、血流の滞りが大きな原因となることがあります。
2. 整形外科的に見る“蓄積疲労”の正体とは?
長時間の姿勢固定
新しい仕事や学業でデスクワークが増えたり、座りっぱなしの時間が長くなると、肩・首・腰にかかる負担が蓄積します。特に、前かがみ姿勢が続くとストレートネックや巻き肩の原因になり、頭痛や肩こりを引き起こします。筋肉の柔軟性低下
運動習慣がないまま毎日を過ごすと、筋肉は少しずつ硬くなり、血行不良や痛みの原因に。筋肉の柔軟性が落ちると、ちょっとした動作でも疲れやすくなり、腰や膝にまで影響が出ることもあります。自律神経の乱れ
生活リズムの変化やストレスも、体調不良の大きな要因です。自律神経が乱れると、筋肉の緊張が取れにくくなり、睡眠の質の低下や慢性的な疲労感を生みます。3. 蓄積疲労を防ぐ日常のセルフケア習慣
毎日の姿勢チェック
背筋を伸ばす、モニターの高さを目線に合わせる、足を組まずに座るなど、小さなことの積み重ねが大切です。姿勢を整えるだけでも首や肩の負担は軽減されます。
1日5分のストレッチ
肩回し、首の側屈、腰をひねるストレッチなどを朝や夜の習慣に。特に深呼吸と組み合わせると、リラックス効果も高まり、筋肉の緊張を和らげるのに効果的です。
温める習慣
ぬるめのお風呂(38~40℃)にゆっくり浸かることで、血行が促進され、筋肉の回復が早まります。肩や腰に疲れを感じた日は、蒸しタオルでの温熱ケアもおすすめです。“がんばりすぎない”意識
新しい環境では「早く慣れなきゃ」「結果を出さなきゃ」と無理をしがちです。1日の中で深呼吸の時間をとる、10分だけ目を閉じてリラックスするなど、緊張を緩める時間を意識的に確保しましょう。
4. 痛みがあるときは整形外科へ
- 同じ部位に何日も痛みやしびれが続く
- 肩や腰がだるく、動かしにくいと感じる
- 朝起きると痛みで体を伸ばしにくい
- ストレッチや休息でも改善しない
整形外科では姿勢・動作のチェック、リハビリ、漢方提案など、根本的なケアが可能です。
5. まとめ
新生活に慣れてきたこの時期こそ、知らないうちに疲労がたまりやすくなります。日々の姿勢や生活習慣を少し見直すだけで、体への負担を減らすことができます。
- 首や肩の張りが取れない
- 睡眠を取っても疲れが抜けない
- 頭痛や腰の重さが増えた
そんなときは「疲れすぎる前に整える」意識を持ちましょう。整形外科的セルフケアで快適な新生活を支えましょう。
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