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院長ブログ
2025/07/30
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薄着の季節こそ姿勢を見直そう!猫背・反り腰がもたらす夏の不調
薄着の季節こそ姿勢を見直そう!猫背・反り腰がもたらす夏の不調

薄着の季節こそ姿勢を見直そう!猫背・反り腰がもたらす夏の不調

【この記事の概要】
夏になると服装が軽くなり、自然と体のラインが目立ちやすくなります。それに伴い、猫背や反り腰などの姿勢のクセが気になる人も増える時期です。見た目の印象にとどまらず、姿勢の乱れは肩こり、腰痛、呼吸の浅さ、冷えといった身体の不調にも関係しています。この記事では、猫背・反り腰が引き起こす夏の体調不良と、整形外科的におすすめのセルフケアを紹介します。美しい姿勢で、健康的で快適な夏を過ごしましょう。

読了目安:約6分


目次
  1. 夏は姿勢の乱れに気づきやすいシーズン
  2. 要注意!猫背・反り腰が引き起こす不調
  3. 今日からできる姿勢改善のための整形外科的セルフケア
  4. こんな症状が続くなら整形外科へ
  5. まとめ

1. 夏は姿勢の乱れに気づきやすいシーズン

薄着や肌の露出が増える夏場は、自分の姿勢やスタイルに意識が向きやすい時期です。写真を見返したときや鏡に映った自分を見て、「背中が丸まっている」「お腹が前に出ている」と感じた経験はありませんか? 姿勢の乱れは見た目の問題だけでなく、身体機能にも深く関係しています。猫背は胸郭の動きを制限し、呼吸が浅くなる原因に。反り腰は腰椎に余計な負担をかけ、つらい腰痛を引き起こすことがあります。夏は薄着になることで、自分の姿勢のクセに気づく良い機会です。

2. 要注意!猫背・反り腰が引き起こす不調

猫背がもたらす影響:

  • 肩こり、首こり:頭部が前に出ることで、首や肩の筋肉に常に負担がかかります。
  • 呼吸が浅くなり疲れやすくなる:胸郭の動きが制限され、肺活量が低下します。
  • 内臓の圧迫による消化不良:丸まった姿勢は内臓を圧迫し、胃腸の働きを妨げる可能性があります。

反り腰がもたらす影響:

  • 慢性的な腰痛:腰椎への負担が大きくなり、痛みが生じやすくなります。
  • 太もも前側の張り:太ももの筋肉が過剰に働き、張りや痛みを感じやすくなります。
  • 骨盤の前傾による姿勢の崩れ:ヒップラインの崩れやポッコリお腹の原因になります。

夏は筋肉が緩みやすく、姿勢の維持が難しくなる傾向があります。冷房で腰や背中が冷えると、筋肉が硬直して痛みを感じやすくなるため注意が必要です。

3. 今日からできる姿勢改善のための整形外科的セルフケア

(1) 姿勢チェック: 壁に背を向けて立ち、後頭部・肩甲骨・お尻・かかとが自然に壁につくか確認しましょう。腰に手のひら1枚分のスペースが理想。それ以上なら反り腰、ぴったりなら猫背の可能性。

(2) ストレッチ&筋トレ:

  • 胸のストレッチ(猫背改善): ドア枠に腕をかけて胸筋を伸ばす(20秒×2セット)
  • 体幹トレ(猫背・反り腰改善):
    • プランク:30秒×3セット
    • ドローイング:仰向けに寝て、お腹をへこませて10秒×5回
  • 股関節まわりのストレッチ(反り腰改善): 前ももやお尻の柔軟性UP

(3) 日常での姿勢意識:

  • 座るときは骨盤を立てる意識
  • スマホは目線を下げすぎず、首を倒さない
  • カバンは左右交互、リュックも◎

4. こんな症状が続くなら整形外科へ

  • 腰痛や肩こりが長引き、日常生活に支障がある
  • 姿勢を正してもすぐつらくなる
  • ストレッチや運動を試しても改善しない

整形外科では、レントゲン・診察による姿勢評価専門的なリハビリ・運動療法により、根本的な改善を目指すことが可能です。反り腰タイプの腰痛には、骨盤位置の調整や筋力改善が非常に有効です。お気軽にご相談ください

5. まとめ

夏は自分の姿勢に目を向ける最適な季節です。猫背や反り腰は見た目だけでなく体調不良の原因になります。 まずは姿勢をセルフチェックし、今日から簡単なセルフケアを取り入れましょう。整った姿勢で、快適で健康的な夏を過ごしてください


この記事の著者

廣野 大介

こうの整形外科・漢方クリニック 院長

廣野 大介(こうの だいすけ)プロフィール詳細はこちら

日本整形外科学会 整形外科専門医

日本東洋医学会 専攻医

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